作演出の高木です。
往復書簡の往路2通目、書いてみまーす。
鹿渡さま
いや~寒いですね。
でも今日は空がスカッと晴れていて、気持ちいいですね。
でも今日は空がスカッと晴れていて、気持ちいいですね。
昨夜、過去の資料を整理している際に、学生時代のアルバムを発見してしまいました。
わあー。
いや~これでもかこれでもかっていうくらい、一緒に写っている写真がありました。
だいたい、仲良しだった10人くらいで一緒に写っています。
はれときどきまめの優子さんも一緒です。
その写真の中で、私たち、何がこんなに楽しいのかっていうくらい、ずーっとにこにこしていました。
あ、写真だからかな。喧嘩しながら写真撮る人いないもんね。
だからアルバムをめくっていると、あの頃の私たち仲間はずーっとにこにこしていたんじゃあないかって、思ってしまいます。
もちろん苦労とか喧嘩とかあったけどね。今から思えばずっとにこにこしていたようなもんですね。
そう思うと、今たいへんだな~って思ってることも、後から思えばにこにこしてるようなもんでしょうね。
がんばろ。
がんばろ。
それぞれ一度道が分かれて、また再会してこうして一緒に作品を創っていることが、とても嬉しいです。
それぞれもうあの頃とは全然違うことが楽しいです。変化って、ほんとに、素晴らしい。
さて、質問いただきました!
「演出する際に一番大事にしていることは何でしょう?」
あらー大きな質問。
これについて真面目に書いたらあっというまに手紙が10通くらい書けそうな気がしたりもしますが、
そうですね、大事にしてることはいろいろあっても、「一番大事に」となるとちょっと考えますね。
そうですね、大事にしてることはいろいろあっても、「一番大事に」となるとちょっと考えますね。
まずは俳優の命を守ることでしょうか。
俳優を守るっていう感覚は、スタッフをやる時は必ず最初にある、大前提ですね。
あーでも前提と大事は違いますよね。
大事なこと、いっぱいあるんだよなあ。
一番大事にしてることも、いくつもあるなあ。
一番、いくつも、ってちょっと言語矛盾かもしれませんが。
うん、それでは、そのいくつもの一番の中から、とりあえず、今ぱっと浮かんでることについて書きますね。
それは「消えてゆくこと」です。
あ、主語は自分です。演出家が消えてゆくことです。
華道では、はさみのあとや創意工夫が分からないことが良しとされている流派があると聞いたことがあります。(うろおぼえですが…)
いろいろな作業や技術を駆使してもそれはそうと気づかせず、ただそこにその花がまるで自然にそう咲いているかのように生けられていることが素晴らしいのだそうです。
演出家の仕事も同じだなあと思いました。
それは、見えないところで仕事をするといったような美学的なことだけではなく、
自己から出て他の生命の力をかりて初めて作品を成立させ、更にその美しさを拡大できるという意味において。
自分でできることなんて簡単に限界が来ます。
自分のセンスなんてどうしても料簡が狭いものです。
ひとの中に素晴らしいものを見つけてゆくことで、どんどん作品が豊かになる。
ひとりひとり、ひとといっしょに。
演劇って、楽しいね!
それでは質問です。
Q.制作において、「うわあ、楽しいなあ!」と思う瞬間ってどんなとき?
高木充子
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