どなたもどうぞ、お入り下さい。
おいしいコーヒー、ございます。
オマケの時間、ございます。

「同行二人」
作・演出:高木充子
出演:岡田一博 長尾純子

場所:magari 中野店
中野区本町6-24-5

日程 / 2013.12.27(金)、28(土) 
時間 / 15:00 / 19:30 (全4回公演)
☆開場は開演の20分前です。
☆終演後にはオマケの時間(カフェタイム)がございます。
ごゆっくりお過ごし下さい。

チケット / 2,500円(珈琲付・自由席) 
※11/1前売開始
お申込・お問合せ / dgynnn@gmail.com

カフェアドバイザー / 押野美穂(NOAH'S CAFE)
珈琲提供 / 遠藤優子(はれときどきまめ)
制作 / 鹿渡直之(DAE Inc.)

2013年11月14日木曜日

往復書簡 復路2 予測を超える【制作】

高木充子さま

お返事ありがとうございます。
驚くほど寒くなりましたね。こちらはアルバムではなく、コートを引っ張り出しました。


昔の写真見ちゃいましたか。
みんな、ニコニコ。

思い返せば確かにキラキラしていました。10代最後の年から20代頭にかけて、特に。

大学受験も終え、あの頃はなんでもできると思っていました。今思えば若気の至りで恥ずかしいことも綺羅星の如くありますが、”青春”という言葉で片付けてしまいましょう(笑)。

いただいたやり取りのなかで、充子さんと”同期”でよかったなとつくづく感じた次第です。大学に入って面白いと感じたことの一つ、年齢が関係なくなってくることでしょうか。
幼稚園から高校までは、干支は若干ひとつズレても同じ一年の間に産まれ、ほぼ同じ地域で育った連れ合いですよね。
しかし大学になると、浪人留年当たり前、出身地も日本全国津々浦々。その中で同期となる選ばれし偶然性。充子さんは現役で、私は一浪。浪人していなかったら同期でなかったわけで、例え出会っていたとしても関係性は大きく異なっていたでしょうから、同期として出会えたことに感謝をしています。


さてさて前置きが長くなりましたが、演出に関する素敵な回答ありがとうございます。

前提として、「俳優の命を守ること」。大きな舞台での転落事故などをニュースで見るとまさにそう思います。前提として当然に思っていましたが、言葉にすると重いですね。守り護るよう心に留めておきます。

そして一番大事とすること、「消えてゆくこと」。深いです。皆がアメリカナイズされ、自己主張をしていくなか、逆に周りを活かし自らの存在を最終的に消す…。流石です。

「無→有→無」
の意識の変換活用は、辿り着くべき究極の到達点ですものね。


さて、制作における「楽しいなぁ」の回答です。
一言でいうとマジックが起きた時、つまり、予想を超えた時でしょうか。

制作をするに当たり、作品のコンセプト、脚本、演出、キャスティング、各スタッフ、動員、物販各部をそれぞれ手配し、そのそれぞれを+-×÷をして、有る程度の出来栄えを予測します。

この机上の空論でしかない、想定の範囲内で導き出した解答とは異なる、上昇気流が生じた時でしょうか。

有難い事に、度々鳥肌が立つ経験をしてきました。そういうときは、決まってブルブル震えます。「きた!ヤバイ。マジでヤバイ…。演劇史が変わる!」と。客席がどよめき、ざわつき、地鳴りのようなカーテンコールが自然発生した時、この空間創りに関われたことに対して震えてしまいます。自分がアル中かヤク中ではないかと思うほど上半身がブルブルガタガタ震え、挙句に涙さえ出る時もありました。実力以上の作品に関わると逆に恐ろしくなるのです。表現するならば、貞子がテレビから出てくる感覚に近いです。「きっとくる、きっとくる、きた〜!」と(笑)。

予想以上、実力以上、想像以上のものに関われた時、楽しくもありゾッとしますね。

このような化学反応がありうるため、なるだけ自らがコントロールしようとは思わなくなりました。自らの手から離れたところに行き着く楽しさ。凧糸の切れた凧の行き着く先が、地獄と紙一重の楽園みたいな。

そのために制作としてやることはひとつ。
作品に関わる大勢が、「現場に来て楽しい。」と思えるようにすることでしょうか。

損してる人はいないか、つまらなそうな人はいないか、お腹を空かしている人はいないか、雨ニモマケズ的に観察します。マイナスにマイナスで近寄り僅かでもプラス、好転できるきっかけになれたらな、なんて。

人も作品も、良い方向へと変わる瞬間に立ち会えたとき、楽しいですね。

しかしこれには、惚れ込んだ作品、惚れ込んだ人であるということが今のところ前提条件ですが…。

惚れていない対象には尽力できないという点、まだまだ甘いですね。

修行は続きます。


長くなりましてすみませぬ。


最後に、次の話題へ。
充子さんは、演出家が適正だと伺いましたが、「今も女優として舞台に立ち続ける理由はなんですか?」


お時間ある時にどうぞ。



制作
鹿渡直之

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